小麦から繋がる輪、思いをつなぐパン
国産小麦のこと、農家さんの現状をもっと深く知りたくて。 先日、滋賀県のイカリファームさんを訪ねました。
イカリファームさんは、農協を通さず、小麦の生産から出荷までを一貫して管理している農家さんです。 夢力をはじめ多種な品種を育てながら、肥料設計、土づくり、収穫のタイミング、水分管理まで、パンになることを前提に、すべてに丁寧な手をかけていました。
さらに驚いたのは、実際にパンを焼いてテストしていること。 農家でありながら、小麦が“どんなパンになるか”を自分たちで確かめている姿勢に、深い信頼を感じました。
イカリファーム代表 井狩さん
「僕らは“パンになるための小麦”を作っているつもりなんです。
パン屋さんが扱いやすくて、お客さんが“おいしい”って言えるものを作るには、肥料も、水分も、収穫後の管理も全部こだわらないといけない。
だから、パン屋さんに直接ヒアリングし、うちでも実際にパンを焼いて、小麦の状態を自分たちの目で確かめてますよ。」
想いが見える小麦とは
こうした想いの詰まった小麦を、 僕たちパン屋が、しっかりお客様へとつないでいく。 それは、産地や品種だけ伝えることだけじゃなく、 農家さんの姿勢やものづくりの哲学ごと、パンの中に込めていくことだと思っています。
アカデミー限定小麦粉「創」について
ベーカリービジネスアカデミーでは、イカリファームさんの小麦を使用した小麦粉「創」を使って、メンバーたちとともに試作を進めています。
小麦の物語をまるごと届けるパンづくり、ここからまた新しい一歩が始まります。
