~美味しさと生産性の向上~
熊本製粉株式会社は、2025年6月10日(火)に製パン技術講習会を開催しました。「美味しさと生産性の向上」をテーマに、デイジイの倉田博和シェフを講師に迎え約50名が参加されました。

本講習会はオリエンタル酵母工業株式会社との共同開催であり、両社製品を使用した特長のある生地、さらにはフィリングを組み合わせた魅力ある製品の実演講習を行いました。

講師のご紹介
デイジイ 倉田 博和 シェフ

実家が経営する「デイジイ朝日堂」を継ぎ、経営の傍ら、「ibaカップ」をはじめとする数々の国際的コンクールでも受賞するといった実力者。
「美味しい食事パンの店」をコンセプトに、現在は本店のある埼玉県川口市を中心に埼玉、東京に展開中。
熱い想いと真摯な姿勢で日本のみならず国外でも活躍し、経営者と職人の双方からパン業界を牽引している。
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講習会の様子
弊社営業1部 部長 佐藤による挨拶より、講習会が始まりました。

講習会では、パン作りの技術から経営まで さまざまな視点からアドバイスをいただきました。
技術面では、ベーグルやオーバーナイトプレフ、新型クロワッサンといった人気商品の製法や成形の工夫が海外の事例を交え、詳しく紹介されました。
特長のある素材や冷蔵・冷凍保管を合理的に活用することで、味と作業性の両立を図る手法が重点的に説明されました。
講習会で紹介した製品
講習では国産やフランス産など、用途に合わせて使用しました。
特にもち小麦粉を使用した「もちはるこSACHI」をパンに用いることで差別化されたメニューとなることが繰り返し伝えられました。米粉を使用したパンは、硬水と軟水で加水が変わることも紹介されました。
また、改良剤は効率化に欠かせない一方、自然発酵を意識した商品の設計も追求されました。
講習アイテム
ベーグル
シナモン / 抹茶 / チーズ / ソーセージ


オーバーナイトプレフ
プレフ / 職人の朝食 / ベーコンチーズフォンデュ

カンパーニュ
カンパーニュ(キャラメルサンド)/ バゲット / マヌルパン

バケットフィユテ
ロックホールグリュイエール / チーズクロッカン


新型クロワッサン
クロワッサン / マドモアゼル

焼菓子
今回はパン屋の主役であるパンだけでなく、焼菓子についても講習が行われてました。

使用した「瑞穂 菓子用米粉」はお菓子に適した“ふんわり微粉末製法”で製造されています。

“ふんわり微粉末製法”は、気流粉砕機ではない、独自の製法で米粉の粒度をきわめてこまかくしてます。 こまかい粉にすることで、キメこまかく、しっとりした舌触りの良い上品なケーキができます。
効率を意識しながらも本物の価値を追求する
本講習会の中で倉田シェフは繰り返し「効率」と「本物の価値」について言及されました。
パン業界が人手不足や消費者の多様化したニーズに直面する中、冷凍生地や改良剤を取り入れた効率化と、見た目や品質で差別化する技術の両立が求められています。
さらに、海外のトレンドやグローバル視点を活用することで、魅せるパンとしての商品価値を向上させ、味と機能性の両方での競争力を高めることを目指しました。
講師の熱い思いが参加者に深く響く、新しい製パンの未来に向けた一歩を切り開く講習会となりました。

熊本製粉株式会社
企画マーケティング部
FAX:096-355-1264
メール:hanbai-kikaku@bears-k.co.j