「売れる立地」より「通う理由」をつくる! 固定客づくりの視点!
「立地がとても大事だ」と言われることもありますが、
郊外や路地裏にあっても“毎日通うお客さん”に支えられている繁盛店も少なくありません。
この記事では、立地に頼らずリピーターを増やす「通う理由」のつくり方と、お客様との関係性を深める視点をお届けします。
繁華街じゃなくても人気店になれる時代

たとえば…
・住宅街の中、駅から徒歩15分
・国道沿い、最寄りスーパーから車で10分
・商店街の裏道、看板も目立たない
そんな場所でも行列を作るパン屋が存在します。
その共通点は、“近くにあるから”ではなく、“そこにしかない理由があるから”選ばれていること。
今はSNSやクチコミ、モバイルオーダーなど、物理的な距離より“気持ちの距離”が来店動機になる時代です。
固定客が通い続ける理由は、“商品”だけじゃない

リピーターの来店動機は、必ずしもパンの味だけではありません。
パン+αの魅力が、「また来たい」理由を生みます。
たとえば…
• 毎回POPが手書きで変わっている
• レジで「いつもの○○ですね」と言ってくれる
• 子どもが好きなキャラパンがある
• 天気が悪いと袋を二重にしてくれる
• 「〇曜日だけのあのパン」がある
つまり、“人とパンと空間”の総合体験が通いたくなる理由になるのです。
常連化を加速させる「3つの仕掛け」

① 曜日・時間・人で“リズム”を作る
→ 例:火曜は食パンの日/金曜はクロワッサンの焼き上がり9時/日曜はオーナーがレジ
② お客さまに“覚えてもらう”より“覚える”工夫を
→ 名前を呼ぶ、買った商品を記録しておく、LINEで誕生日特典を出す
③ ちょっとした“お得感”を定番化する
→ 5回来店でドリンク1杯無料/100円以上購入でクッキー1枚サービス など
ポイントは、“制度”より“習慣”として続けられることに絞ることです。
「わざわざ来る価値」は“あなたの言葉”で伝えられる

立地に自信がないならこそ、“伝え方”で差がつきます。
• SNSで「今日の焼き加減、少し深めです」と発信
• 店頭で「このパン、明日から1週間お休みです」と話しかける
• 商品POPに「このパンの中身、毎週変わります」と書く
その日の小さな変化や想いを伝えることで、お客様の記憶に残り、“また見に行きたい”気持ちが生まれます。
まとめ
立地に恵まれていなくても、「またあの店に行きたい」と思ってもらえる理由は作れます。
そのために大切なのは、味だけでなく、空間・会話・気遣いの積み重ね。
あなたのお店が、「ついで」ではなく「目的地」になるように、まずは今日の接客から変えてみませんか?
パン屋さんお菓子屋さんの皆さんのやりがい教えてください!

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この記事を書いたライター

株式会社グロ―アップ編集部
加納 麻衣
インタビュー相手の魅力を発見するのが得意。
「どんな人にも物語がある!」をモットーに丁寧に伝えていきます。
小説を書くことが趣味