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お店のファンを増やす 看板商品になるクリームパンの可能性

看板商品になるクリームパンの可能性

お店のファンを増やす 看板商品になるクリームパンの可能性

Q 好きな菓子パンの系統は何ですか? (n=331)

クリームパン特集
クリームパン特集

以前のパン好き主婦アンケートで好きな菓子パンの系統を聞くとクリーム系が上位にランクインしました。 なので、今回はクリームパンについて注目してみたいと思います。 クリームパンがお店の看板商品にもなり、集客につながる可能性があるかもしれません。

クリームパン特集

美味しいクリームパンは 消費者に特別視されやすい

パン好き主婦にクリームパンについての意識調査をしました。

パン好き主婦415人に聞いた!

Q1.パン屋さんでクリームパンを買う頻度はどのくらいですか?(n=415)

Q2.Q1でクリームパンを買うと答えた方にお聞きします。 「特にこのお店のクリームパンが大好き」など特別視しているクリームパンはありますか?(n=283)

クリームパンの人気と看板商品になる可能性

月1回以上パン屋さんへ行くパン好き女性に、クリームパンについてのアンケートをとりました。 パン屋さんでクリームパンを買う頻度を聞いてみると、約40%が3回に1回以上の高頻度でクリームパンを買うことが判明しました。 また、クリームパンを買う頻度が少ない人も含めると、クリームパン自体を買うと答えたのは約70%でした。 クリームパンの人気の高さがうかがえます。
またクリームパンを買うと答えた人に、「特にこのお店のクリームパンが大好き」などと特別視しているクリームパンがあるかと尋ねたところ、半数近くが特別視しているお店のクリームパンがあると答えています。 消費者人気の高いクリームパンはお店の看板商品になり、ファンを増やすポテンシャルを持っているパンだと言えるのではないでしょうか? 
クリームパンのブラッシュアップや販売促進方法を考えてみるなど工夫してみませんか。 今回の特集はクリームパンの可能性に注目していきます。

Q3.クリームパンを買う際においしそうと感じるポイントはどこですか?(n=283)

クリームパン特集

クリームパンで消費者を魅了する流れイメージ

クリームパン特集

購買意欲を高めるポイントはクリーム

では、どのようなクリームパンだと消費者のハートをつかむのかを調べるために、「クリームパンを買う際においしそうと感じるポイントはどこか」を聞いてみました。
最も多い64%の人が挙げたポイントは「クリームがたっぷりつまっている」でした。 クリームをたっぷり食べたい、その満足感を求めている消費者が多いのかもしれませんね。 その次の46%が「クリームの材料にこだわっている」というポイントを挙げました。 卵や牛乳などクリームの材料にこだわりを感じるとおいしそうと思う人が多いようです。 ついで32%の人が「クリームの食感が伝わる」と挙げています。 クリームのトロッとした食感などが、食欲を刺激するとおいしそうと感じるようです。 クリームパンという定番商品だからこそ、お店によって創意工夫ができそうです。 さまざまなお店のクリームパンについて取材してみたのでぜひ参考にしてください。
2種類のクリームが入って絶妙なコンビネーションのクリームパン、クリームのとろーりさを追求したクリームパン、2倍卵で固めのカスタードを魅力としたクリームパンなど、こだわりポイントがたくさんありました。 クリームパンにどのような理想を持って追求するのか、お客様にどう思ってほしいのか、どれくらいの広がりを見せる人気商品にしたいのかを、考えるきっかけにしてくださいね。

01 2種類のクリームのコンビネーション[パンピジョン]

パンピジョン オーナーシェフ 八村 努さん シェフパティシエ 八村 奈都子さん

パンピジョン オーナーシェフ 八村 努さん シェフパティシエ 八村 奈都子さん

2種類クリームが入ったクリームパンが生まれたわけ

クリームパンの商品開発するときに夫婦のそれぞれのクリームの思い入れがあり、それならば2種類とも入れてしまおうということで、2種類のクリームが入ったクリームパンができました。
組み合わせてみると美味しく、これでいこうとなりました。 当時は2種類のクリームが入っているのがめずらしく、メディアにも取り上げられ人気になりました。 クリームパンの店だと覚えていただいています。

職人のこだわりとオペレーションのバランスで変化してきた

夫婦ともに、職人としてのこだわりがあり、職人技術を生かした尖った商品づくりに情熱を注いでいました。 今でこそ500個と売れるクリームパンですが、売り始めは10個くらいからのスタートです。
そこから人気が出て、数百個と大量に作るようになりました。 夫婦2人だけで製造するわけにはいかず、他のスタッフも製造するようになります。 そうなると、スタッフ全員で同じ品質で作れるようにしなければなりません。
生地の配合や製造工程を調整し、誰でも安定した品質のクリームパンを作れるようにしました。
大体ミスするところは似たところなんですよね。 生地状態の見極めとか、材料の入れ分けや微妙な配合の差などです。 クリームパンのくちどけの良さはぶらさず、現実的なオペレーションに落とし込むにはどうしたらよいかを考えて少しずつ変えてきました。

20年製造し続けたクリームパン 特別なことでなく日常の一部に

クリームパンを販売しはじめたときは、いろいろ職人としてこだわりがありました。 オペレーションの兼ね合いもありつつ、少しずつ変化してきながらも、20年クリームパンを作り続けてきたわけです。
もはや、日常の一部になってしまって、何が特別なこだわりだったか忘れてしまっています。 それでも、自分たちにとって当たり前の工程の中に蓄積されてきたものが確かにあるのだと思います。
日々の細やかな工夫や、このクリームパンにあった素材は何だろうかと考えて選んだことなど、積み重なった結果が20年販売し続けられたことにつながっているのではないかなと思います。
「これがパンピジョンさんのクリームパンの味だよね」とお客様に思ってもらって、このクリームパンじゃなきゃという風に、お客様の特別な商品になれるよう、これからも目指していきたいなと思います。

02 とろーりにこだわったクリームパン[パン工房ぐるぐる]

パン工房ぐるぐるオーナーシェフ 栗原 淳平さん

名実ともにとろーりのクリームを目指して

最大の特徴は、「とろーり」としたクリームです。
材料の配合や生クリームの種類、炊き方に工夫を凝らし、絶妙なとろみを実現しています。 食べたときのバランスを考慮してパン生地とクリームの割合は1対1.5に設定しています。
濃厚ながらも、くどくなくてくちどけも良いです。 ボリュームはあって食べたときの満足感がありつつも、すっと消えるような食感を大切にしています。 生クリームを使用しているので、冷蔵での販売を基本としています。 そこで生地を冷やしてもパサつかないような工夫をこらし、常に最高の状況でお届けしています。

クリームパンの域で誰も知らないおいしさを提供したい茨城の名産品にしたくてどんどん販売拡大

開業時からこのクリームパンを販売しています。
当時思っていたのは、クリームパンの域を逸脱しないことは気を付けつつ、だけど、だれも知らないおいしさを提供したい。 そんな思いでこのクリームパンを製造し販売しました。
だれもが、とろーりと言って納得できるクリームパンになりました。 お客様からは飲めるクリームパンと言われるほどです。

茨城の名産品にしたくてどんどん販売拡大

県内全域に広げたい、茨城県の名産品にしたいと考えました。
多くの人に食べてもらいたいのであれば売り切れごめんというふうにはできないので、お客様の需要にあわせて製造数もどんどんと増やしていきました。
今年のGW は1日2800個製造しました。 現在ではクリームパン製造を専門とする部署ができています。 那珂本店でクリームパンを一括で作って、各店舗や卸先へ卸しています。 卸先としては、スーパー、お土産屋さん、サービスエリアやアンテナショップなどです。
また地元のスポーツ試合関連イベントなどで大量注文を頂くこともあります。

お客様のニーズに答えて ブラッシュアップされた商品

お客様はまず自分がクリームパンを食べたいと思って購入します。
美味しかったら自分以外の他の人にも食べてほしい、お土産にしたいと考えます。 そうなったときにパッケージになっていたり、箱で購入できると便利ですよね。 そのようにお客様のニーズを考えてこの形になっています。
商品コンセプトはずらさないで、ブラッシュアップしてきました。

03 通常のクリームパンの2倍の卵利用 [夢造りパン工房]

夢造りパン工房 オーナー 飯田 将泰さん

濃厚でまろやかな味わいのクリームパン

クリームパンの特徴として、まず挙げられるのは、通常のクリームパンの2倍の卵を使用していることです。
これにより、濃厚でまろやかな味わいが生まれ、しつこくない甘さと、和菓子のようなもったりとした食感を実現しています。 お客様からは、この独特の甘さがとても好評です。 あんまり緩くない、ちょっと固めのカスタードを使うことで、より一層クリームの濃厚さが引き立つんです。
また、生地にも工夫を凝らしていて、通常の菓子パンの生地ではなく、軽い食感の食パン生地を使っています。 この生地を使うことで、カスタードクリームがさらに引き立ち、全体としてバランスの良い味わいになります。

相模湖の名物商品になることを狙った

相模湖は観光地で、近くには遊園地、レジャー施設があり土日にたくさんのお客様が訪れます。
ならば、名物があるとよいなと思い、相模湖店のオープン時から、クリームパンは名物商品として売り出そうと開発しました。 専用の看板や包材を用意し、視覚的にもお客様にアピールしました。
焼きたてをいれる片開きの包材だけでなく、封ができて持ち帰り用の手提げも作り、お土産需要にもこたえました。
それ以外は宣伝などをやってはいないです。 オープン当初から行列ができるほどの人気となり、メディアにも取り上げられるようになりました。
相模湖店1店舗で土日だと500~800個売れ、一番売れたときは2200個売れました。 それだけ人気商品なので、相模湖店以外でも販売するようになり、各店舗で製造販売しています。
クリームパンの生地が食パン生地なので製造調整しやすいです。 食パン生地は一日に3回や4回ミキサーを回すので、その生地を作りながら、クリームパンを追加できるという利点もあります。
クリームパンだけのためにミキサーを回すだとオペレーションが大変なので、食パン生地であることが製造効率にも役立っています。

売上が落ちやすい夏の対策に人気クリームパンからの派生商品

夏はパン屋さんにとって売上が落ちる時期です。
そこで、夏向けの商品としてクリームフラッペを開発しました。
ただのフラッペではなく、バニラフラッペにカスタードと実際のクリームパンをそのまま入れて提供しています。
これがまた非常に好評で、飲むとクリームパンの味が楽しめると、お客様から喜ばれています。

クリームパンの販促の提案

袋に入れるだけで付加価値UP

大阪ポリヱチレン販売(株)営業部 若木 克文さん

封ができる袋にいれることで、人に渡しやすくなり、手土産需要にこたえやすくなります。 また袋にマチがついているため入れやすいです。デザインがありつつも、透明で中身が見えやすいのもポイント! 袋に入れるだけで、手軽に人に渡せる商品の付加価値が生まれます。
すぐにできるので、ぜひお試しください。
そのほか様々なタイプの包材をご用意しているのでぜひご検討ください。

今あるPOPを少し工夫するだけでできる!

Q.クリームパンの商品POPに書かれていたら買いたくなるキーワードはどれですか?(n=283/ 複数回答可)

クリームパンを買う消費者に、クリームパンの商品POPに書かれていたら買いたくなるキーワードを聞いてみました。 どんなクリームなのかに言及すると商品イメージがつきやすくなるようです。 文言を少し工夫するだけで、消費者に刺さりやすくなります。
あなたのお店にあったキーワードを活用してみてはいかがでしょうか?

看板商品になるクリームパンの可能性

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