借入金利ってどれくらい?
【この記事を書いた専門家】
株式会社グローアップ 石井匠
信用金庫で8年間融資業務に従事
〇国家資格 ・FP2級取得 ・宅地建物取引士取得
店舗を開業したり設備を更新したりする際、資金調達で借入を検討することが多いパン屋・ケーキ屋さん。借入に伴う金利は、経営に直接影響を与える重要な要素です。 しかし、「金利」とは具体的に何を指し、どのように影響するのかをしっかり理解している方は意外に少ないかもしれません。 ここでは、パン屋やケーキ屋を経営する皆さんに向けて、金利についてわかりやすく解説します。
1. 金利の基本とは?
金利とは、金融機関からお金を借りる際に支払う「借りるお金に対する利用料」のことです。 たとえば、100万円を年利2%で借りた場合、1年間で支払う利息は2万円になります。 この金利の設定は、借入額や返済期間、金融機関の方針などによって異なります。
2. 金利の種類
借入を検討する際には、以下の2種類の金利を理解しておきましょう。
【固定金利】
借入期間中ずっと同じ金利が適用される方式です。金利が変動しないため、毎月の返済額が一定となり、計画を立てやすいのが特徴です。 ただし、市場金利が下がった場合でも返済額は変わりません。
【変動金利】
市場金利の変動に応じて、借入金利が定期的に見直される方式です。 市場金利が下がれば利息負担が減りますが、逆に金利が上昇すると返済額が増えるリスクもあります。
3. パン屋・ケーキ屋に適した金利水準は?
現在の日本では、政策金利が低水準で推移しており、事業用の借入金利も比較的低い傾向にあります。 たとえば、政府系金融機関である日本政策金融公庫の新規事業向け融資では、年利1.5~2%程度が目安です。 また、地方銀行や信用金庫でも、同様の金利水準で融資を受けられる場合があります。 設備投資や運転資金として借りる金額によって、金利が変動することがあるため、事前に複数の金融機関に相談することが大切です。
4. 金利が経営に与える影響
金利が高いほど、総返済額に占める利息の割合が増えます。 これが大きくなると、キャッシュフローが圧迫され、設備投資や運転資金に余裕がなくなる可能性があります。 一方で、低金利であっても、返済期間が長いと最終的な利息額は増えるため、返済スケジュールとのバランスが重要です。
5. 金利を抑える方法
金利を抑えるためには、信用力を高めることが大切です。 開業計画を緻密に立て、収益性が見込めることを金融機関にしっかり説明しましょう。 また、自治体や商工会議所が提供する補助金や利子補給制度を活用するのも効果的です。これにより、金利負担をさらに軽減できます。
まとめ
パン屋・ケーキ屋の経営において、金利は重要なコスト要素です。 固定金利と変動金利の違いや金利が経営に与える影響を理解し、自店に最適な借入条件を選ぶことが成功への第一歩です。 複数の金融機関と相談し、慎重に判断しましょう。
無料開業セミナーのご案内
もっと開業について知りたい方、この記事を書いた専門家に直接質問をしたい方は下記のZoomセミナーに是非ご参加下さい。 月に一度無料で開催していますので皆様のご応募お待ちしています!